2004年 07月 03日

『プリズナーNo.6』

a0032792_21624.jpgケーブルテレビのスーパーチャンネルで、『プリズナーNo.6』の最終回を観ました。

プリズナーNo.6は、1976年からイギリスで放送されたテレビドラマです。
スパイアクションとミステリーとSFを混ぜ合わせたような雰囲気のなかに、イギリスっぽい皮肉な世界観が漂っているという不思議なドラマでした。

設定とストーリーを私なりに解釈すると…

 イギリス外務省の有能な諜報部員であった主人公は、
 ある日なぜか辞表を叩きつけて辞任する。
 帰宅した彼を待っていたのは催眠ガス。
 気がついたら彼は小さな「村」に運ばれていた。
 
 そこの住人は全員ナンバーで呼ばれており、主人公もNo.6と呼ばれる。
 村自体はオシャレで小綺麗で、衣食住も保障されている。
 住民も表面上はニコニコしているのだが、常に管理者であるNo.1に逆らわないようビクビクして暮らしている。
 姿を見せないNo.1に代わって村長を務めているNo.2は、主人公が辞職した理由を知ろうと あらゆる手段を使ってくる。
 そんな囚人(プリズナー)のような生活を嫌がって主人公は脱走を試みる。
 だが、どうやっても脱出不可能。

 主人公は次第にこの管理社会に立ち向かうようになるのだが、
 行動すればするほど迷路のような状況にはまり込んで行く…

というような話です。
分かりにくくてすみません。でも、分かりにくいドラマなんですよ。
全編 謎だらけ。
主人公の辞職の理由も明かされなければ、それをNo.2が執拗に知りたがるのも謎。
No.1は姿を見せないわ、No.2は毎回のように入れ替わるわ、
主人公は新参者なのに、なぜ6番が与えられているのかも分からぬまま。
ただ囚人を尋問するだけなら牢屋ですむだろうに、なぜこんな村が造られたのかも謎。
村から出ようとすると襲いかかってくる白い球形の生命体の正体も分からない。

そして全編に流れる不思議な緊張感/圧迫感。
見終わってからも、
「自分も管理社会の囚人なんじゃないか?」
と考えずにはいられない視聴後感。
とにかく1度見てみてください。としか言いようがありません。
数年に1度、再放送されているようですから。

主演、製作総指揮ともに パトリック・マッグーハン。
まさに彼による、彼のためのドラマです。

彼は他にも、旧作の刑事コロンボに 犯人役として1回、監督として1回、かかわっているんですが、
特に彼が監督した回『さらば提督』では、彼の反骨精神というか、「視聴者をアッと言わせてやろう」
という精神が遺憾なく発揮され、それまでのコロンボのお約束を破ったものに仕上がっています。
マッグーハンがお好きな方にはお薦めの1品です。
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by himaohimao | 2004-07-03 21:07 | 海外SFドラマ


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