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カテゴリ:小説本( 2 )


2004年 07月 27日

『クラッシャージョウ』

a0032792_1052462.jpg本作は、日本初のスペースオペラという触れ込みで、
もう20年以上も前に始まったシリーズです。

途中から切れ切れになりましたが、現在9巻まで出ています。

当時 大好評を博し、映画やOVAにもなりました。

作者は スタジオぬえの社長でもある 高千穂遙。
他にダーティペアのシリーズでも有名です。


私は中学生のときに読んだんですが、ちょうどその年代にピッタリの作品でしたね。

設定は

  ワープ航法が開発され、宇宙時代を迎えた人類。
  惑星開発を主な仕事とする荒くれ者「クラッシャー」たちは、開拓が一段落つくと、
  その高度な宇宙技術を活かして「宇宙のなんでも屋」になっていった。

  その一人であるジョウは、仲間のタロス、リッキー、アルフィンと共に、
  今日も危険な仕事に就くのだった…

てなお話です。

小難しい理屈は抜きにして、作者お得意の宇宙痛快活劇を楽しんでいただければいいかと。

また、彼らの母船ミネルバや、汎用戦闘機ファイター1,2、装甲戦車ガレオン、
5人目の乗組員 ロボットのドンゴなど、メカも随所で活躍していて楽しいです。

あと、スペースオペラといえどもSFですので、SF考証も一応の基準クリアーと言ってもいいかと。
いや、古くからのSFファンの方には異論はおありでしょうが、最近のライトSFアニメより はるかにマシでしょう。


映像作品としては、サンライズ製作で、

  劇場版『クラッシャージョウ』
  OVA『クラッシャージョウ 氷結監獄の罠』
  OVA『クラッシャージョウ 最終兵器アッシュ』

の3本が出ています。
挿絵を担当した安彦良和がキャラクターデザインも担当しており、作画の質も高いです。

個人的には、映像作品は、テーマ性を打ち出そうとするあまり、小説の爽快さが いくぶん損なわれているような気もしますが、
それでもお奨めの良作です。

大人になってから読み返すと、こんなに単純な話だったかなぁ と思いますが、それでも9巻あたりは
去年の新作だけあって それなりに読み応えありますし、SFファンとしては やはりはずせない作品だと思います。
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by himaohimao | 2004-07-27 10:07 | 小説本
2004年 07月 15日

魔法の国 ザンス シリーズ

a0032792_173319.jpgピアズ・アンソニーの書く、「魔法の国ザンス」シリーズは、愉快で一風変わったファンタジー小説です。

翻訳は、今のところ14巻まで出ていますが、1巻ごとに独立した話で、毎回主人公も違うので、1冊読むごとに満足できると思います。
(最近作では例外もあり)
とは言っても、1巻の脇役が2巻の主人公だったりしますので、順を追って読んでいったほうがいいんですが。


さて、本シリーズの魅力ですが…

まず、ファンタジーのくせに妙に理屈が通っているところ。

 たとえば、1巻の『カメレオンの呪文』では、冒頭で、ザンスの国の住人は、
 みんな1人につき1つだけ魔法の力がある、
 ということが説明されます。ところが主人公のビンクにはそれがない。
 彼はその謎を解くべく、旅に出るのです。

 すべてがこんな風に、まず設定が説明され、それに反する事象が出てくる。
 その謎を解き明かすことの連続で、話は進んでいきます。
 僕がこのファンタジーを「推理小説っぽいなぁ」と思う理由です。

  この人は他にも「キルリアン・サーガ」というSF3部作を書いているんですが、こちらも同じ手法です。
  変わったエイリアンがゴロゴロ出てきて楽しめるうえ、2,3冊目はなんとエイリアンが主人公です。


次の魅力は、全編が明るいユーモアに満ちているところ。
翻訳不可能なダジャレも大量に出てくるようで、それを解説したサイトなどもあるようです。
たとえば、ニッケルサソリという怪物が出てくるんですが、後で それより強いドルサソリが出てくる、というように。
(ニッケル硬貨より ドル紙幣の方が高価ですよね?)



とにかく 読中・読後感が良く、読んでる間中、僕はいつも澄み切った青空を見ているような気分にさせられます。
しっとりした情緒に欠ける、とか、女性キャラクターが美しく描かれすぎている、とか、批判はありますが、
この愉快さは、一度読んだら病みつきになると思いますよ。

できれば永久に続いて欲しい、お奨めのシリーズです。
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by himaohimao | 2004-07-15 17:19 | 小説本