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カテゴリ:海外SFドラマ( 7 )


2004年 10月 18日

『スペース1999』

映画 実写版サンダーバード公開記念 最終回


サンダーバードの映画は、残念ながら不評のうちに公開が終わってしまいました。
まあ、あのシナリオじゃあねぇ・・・
2作目に期待しましょう。
「スタートレック」だって「スパイダーマン」だって、映画1作目は不評だったんだ。
しかし「ハルク」や「デアデビル」は、もう作られないだろうしなぁ。
いかん、とにかく希望を持って生きましょう(それほどのものか?)


今回は、アンダーソン夫妻の最後のアダ花(?)、『スペース1999』のご紹介です。

前作『謎の円盤UFO』から7年後、1977年にアンダーソン夫妻が制作した実写特撮TVドラマシリーズです。


基本の設定は、

  1999年、人類は月に自給自足型の基地「ムーンベース・アルファ」を作るまでになっていた。
  ところが、月面に廃棄していた核燃料廃棄物の爆発で、月は軌道を放れ、宇宙のかなたに飛び去ってしまう。
  孤立した基地のクルーは、宇宙をさまよい、なんとか地球へ帰る方法を模索しながら、
  異星人などの迫り来るさまざまな事件をくぐり抜けていく。

というお話です。


ではまず、ムーンベース・アルファの全景からご覧ください。

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記憶があいまいで申し訳ないのですが、科学者や技術スタッフ合わせて200人近くが勤務していたと思います。


スタートレックが作られる前のお話ですが、斬新なアイディアが多かった。

 ・月そのものが巨大宇宙船になってしまう
 ・爆発シーンは撮影カメラを揺らし、俳優がそこらにしがみついて震動の激しさを表す。
 ・テレビ付きリモコンなど、細部にまでこだわったギミックメカの数々。
 ・宇宙人=敵ではなく、人類が宇宙に進出する際はどうあるべきかという問いかけがなされている。
 ・そしてなによりもイーグル宇宙船のモジュール設計思想。

スタートレックが、本作も踏まえて作られたことは間違いないと思われます。


ではそのイーグル宇宙船です。

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これの白眉は、船首の操縦区画と、船尾の核融合エンジン区画が離れていて、間を鉄骨(?)が繋いでいるところです。
「2001年宇宙の旅」の宇宙船がそういう設計でしたね。

でもって、その間に、さまざまなモジュールを組み込んでやることによって、いろんな用途に用いることができるわけです。

ちなみに上の写真は輸送用モジュールを組み込んだ、コンテナイーグルです。

他にも、旅客モジュールを積んだ旅客機タイプや、推進装置や武装を強化したタイプ(下の写真)、
医療用モジュールを組み込んだ救助タイプなどがあります。

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元々、地球と月の往復シャトルとしても使われていたのですから、あくまで汎用宇宙船で、戦闘機ではないわけですね。

ちなみにこのイーグル、普段は2人で操縦し、ムーンベースには28機が配備されているそうです。
(ドラマが進むにつれ、どんどん壊れていきますが)



さて、キャラクター紹介です。

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右がコーニッグ司令官、左が医療部長で一応ヒロインのヘレナ・ラッセル博士です。
中央の異様な女性はマヤ。第2シーズンから加わった異星人です。変身能力を持っています。

演技が硬いのは、「謎の円盤UFO」と同じ(汗)


このドラマは、比較的硬派な第1シーズンと、エンタテイメント色の強い第2シーズンに分かれています。
それは第1シーズン放送後、続きが見送られていた本作を、アメリカ資本が出資して、第2シーズンが作られたからです。
変身宇宙美女マヤ なんてのが出てくるのもそのため。

また、第1シーズン終了直後にアンダーソン夫妻は離婚しており、第2シーズンにはシルヴィアが参加していないせいでもあります。
やはりジュリーとシルヴィア 両者あってのアンダーソン作品ということでしょうか。


このあと、ジュリー・アンダーソンは、「地球防衛軍テラホークス」他、いくつかの作品を制作していますが、
ここで紹介した作品群の人気にはかないませんでした。

つい最近では、日本のアニメのメカデザインなんかもやっていましたね。
オープニングを見ただけで、「アンダーソンメカやなぁ」と分かるもので、懐かしかったです。


そんなわけで、延々と引っ張ってきました 1人アンダーソン祭り も、このへんでお開きにしたいと思います。
長々と読んでくださったみなさん、どうもありがとうございました。
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by himaohimao | 2004-10-18 08:36 | 海外SFドラマ
2004年 08月 10日

『謎の円盤UFO』

映画 実写版サンダーバード公開記念 第4弾

『謎の円盤UFO』(1970年)のご紹介です。

前に紹介した『キャプテンスカーレット』から間に3本挟んでの、アンダーソン初の実写作品です。


設定は…

  1970年、世界各地でUFOの目撃 およびUFOが関与すると思われる誘拐事件が発生していた。
  これを憂慮した世界各国の政府は、地球規模での防衛組織を結成することにした。
  10年後の1980年、地球防衛組織総本部シャドー(SHADO Supreme Headquarters Alien Defence Organization)が
  組織された。
  そこに襲い来る謎のUFO。
  戦いの火蓋は切って落とされた。

という単純なものです。

それがなぜ いまだに根強い人気があるのか。

今回はちょっと趣向を変えて、シャドーの対UFO防衛システムを逐一紹介していきます。



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まずは敵のUFOです。
宇宙空間・大気圏内 関係なく、クルクル回りながら高速で飛んで来ます。
あらゆるものを破壊するビームを発射します。




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これはSDI(Space Intruder Detector)というコンピュータ衛星です。
早い話が UFOが近づくと知らせてくれる早期警戒システムです。
で、こいつがUFOを探知し、シャドーがこれの警報を受けると……




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月面に建設されたルナ・ベースです。




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ルナ・ベースから このインターセプターが発進します。
宇宙戦闘機ですね。
なんと武装は船首のミサイル1発のみ。はずれたら基地に帰るしかありません。
まるで第2次世界大戦末期の日本のロケット推進特攻機「桜花」みたいです。
で、インターセプターで迎撃できなかった場合…


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潜水艦にして動く海中基地、スカイダイバーです。
艦首に戦闘機スカイワンがくっついています。
というか艦首全体がスカイワンでできているんですね。




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スカイダイバーが艦首を上にして浮上すると、このスカイワンがロケットのように飛び出します。
大気圏内戦闘機ですね。上空でUFOと戦うわけです。
上記の理由で1機しかありません。
潜水艦の一部でありながら戦闘機。
水圧に耐えるほどの強度を持っているなら、きっと機体は重たいでしょうから、
空中での機動性はよくないと思うんですがねぇ…

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で、スカイワンで撃退できずにUFOが着地・墜落してしまったとき、
攻撃や調査に向かうのが、このシャドーモービルです。
これ自体が戦うというより、乗員が降りて戦うシーンが多かったような…






この作品では、敵が同じ形をしたUFOであるため、逆に地球の防衛網に
これだけのメカや基地を設定して、飽きさせない構造にしてあるんだと思います。

現にいまだに模型人気は衰えず、自作する人、ガレージキットを販売する人が絶えません。
それほどの魅力を持ったメカ設定だといえるでしょう。



次にキャラクターなんですが、


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ストレイカー司令官です。
シャドーの設立者にして最高責任者。アメリカ空軍の大佐です。
普段は とある映画会社の地下深くにあるシャドー本部で指揮をとっています。
白髪は、わざわざ脱色したのだそうです。




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副司令官。名前すら覚えてません(^^;
よくスカイダイバーに乗っていたような…?
最後は司令官とともに活躍します。




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一番人気のエリス中尉。ルナベースのオペレーターです。
ルナベースの隊員って、女性ばかりで、みんなこんな風に髪を染めていて、
銀色で 裾の短いワンピースを着ています。
これが当時の未来観だったんでしょうか。





さてツッコミ所ですが、俳優の演技が硬い。不自然。というか、脚本・演出が変なんですな。
これは『キャプテンスカーレット』の頃から感じていたのですが、
本作から人間の俳優を使うようになったので、不自然さが特に目立つようになりましたね。

もう一度 キャラクターの映像を見てください。無表情でしょう。
この顔のまま演技するんです。
そう。人間が、まるで人形のように見えるんですよ。
アンダーソンが、さんざん人形劇(マリオネーション)を作ってきて、実績が認められ、ようやくつかんだ実写ドラマだったのですが、
そのときには もう、人形劇が身についていて、「人間を使った人形劇」しか作れなくなっていたのではないでしょうか。


話は UFOの撃墜、宇宙人との遭遇、かと思ったら… という風に続いていくんですが、
やはり本作は、メカとそれに付随する組織を見る作品だと言えるのではないでしょうか。
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by himaohimao | 2004-08-10 07:45 | 海外SFドラマ
2004年 08月 06日

『キャプテンスカーレット』

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映画 実写版サンダーバード公開記念 第3弾

『キャプテンスカーレット』(1967年)をご紹介します。

前作「サンダーバード」の大成功を受けて、アンダーソン夫妻は、次なる作品を制作しました。
それがこの「キャプテンスカーレット」です。


内容は…

  時は2068年、世界政府大統領直属の特殊安全機構軍"スペクトラム"の宇宙船が火星に着陸。
  そこにはすでに宇宙生命体"ミステロン"の基地が存在した。
  彼らのビデオカメラを武器と誤認した火星派遣軍のチーフ、ブラック大尉はこれを攻撃してしまった。
  姿が見えず、再生能力を持つミステロンは、地球人を暴力的と判断し、地球に報復攻撃をしかけてきた。
  スペクトラム対ミステロンの戦いが始まったのだ。

  ミステロンの攻撃方法は間接的だ。
  死んだ人間を再生して操り、攻撃させるのだ。
  最初に操られ、全編を通してスペクトラムに敵対するのはブラック大尉。
  次にスカーレットが操られるが、彼は再度死亡したショックで自意識を取り戻した。
  しかしミステロン特有の再生能力は備わったままなので、
  キャプテン・スカーレットは、何度死んでも生き返る、不死身の隊員となって
  ミステロンと戦うのだった。
  
というお話。


もともとジュリー・アンダーソンには、人形劇に留まらない作品を作りたいという願望があったらしく、
今作のマリオネットは、実にリアルに作られています。

頭部にあった機構を小型化し、さらに一部を胴体内に移すことによって、人形を約7頭身まで
引き上げることに成功しました。

照明も暗くして、画面に緊迫感を出すとともに、人形ができるだけ人間のように見えるよう工夫しています。
実際、シルエットで映されると、一瞬 人間に見間違えて気持ちが悪くなるほどです。

ストーリーもサスペンス・アクション仕立てになり、明るいサンダーバードとは
かなり違う雰囲気になっています。


次にキャラクターの設定ですが、隊員を色分けすることで区別しています。

  ホワイト、スカーレット、ブルー、グリーン、ブラック、マゼンタ、グレイ などなど。

日本の戦隊物が色分けされているのは、これをモデルにしたからだと言われてますね。

司令官のホワイトは大佐、オペレーターのグリーンは少尉ですが、他はみな大尉です。

ここで疑問が湧いてきます。

英米軍の階級では、キャプテンとは大尉のことです。

ブルー大尉やブラック大尉たちは「大尉」と呼ばれているのに、スカーレットだけが
なぜキャプテンと呼ばれるのか。

試しに英語音声を聞いてみると、もちろん全員が「キャプテン誰それ」と呼ばれています。

このころの東北新社って、こういう「意訳?」が多いんですよね。
エンジェル隊(後述)のメンバーの名前も変えられてしまってるし。
まあ、まだキャプテンスカーレットはマシな方ですが。


次にメカの魅力いってみましょうか。

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まず、スペクトラム本部が空中空母だというところに驚かされます。
特に羽根らしいものもないのに、高空に浮いているのです。
ミステロンに狙われないためなんでしょうが、昼も夜も雲の上に浮いているなんて、
いったい燃料代はいくらかかるのでしょうか。
あ、この時代は「未来の動力は原子力」の時代だったからいいのかな?


それから追跡戦闘車(Spectrum Pursuit Vehicle SPV)。(一番上の写真右)
装甲を厚くするために、操縦者は 車体後部に後ろ向きに座り、モニターで前を見ながら運転するという斬新な設計。


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そしてエンジェル・インターセプター。
これには、ディスティニー、ラプソディー、シンフォニー、メロディー、ハーモニーの女性隊員たちが
搭乗します。
サロンのような待機室でエンジェル隊員たちが談笑していると、ホワイト大佐からの出動命令がはいり、
みんなが座っていたイスがそのまま上がっていって戦闘機に乗り込むシーンには驚かされました。

うろおぼえなんですが、エンジェル隊長のディスティニー・エンジェルは、任務のついでにパリ郊外に着陸して、
香水を買っていたような記憶があります。
このへんのオシャレな感覚は、夫人のシルヴィア・アンダーソンが大きくかかわっているような気がします。

他にも紹介したいメカはあるのですが、キリがないのでこのへんで。


で、恒例のツッコミ所です。

この作品は、完成度が高いので、作品の質自体にツッコむところはほとんどありません。

ただ、この作品から、脚本に、英国色と言うかアンダーソン色が濃くなってきます。

まず、相手を先に攻撃したのは地球人だということ。
客観的に見て、まず謝るべきはこっちの方です。
アメリカでは、こういう設定には まずしません。
非常にイギリスっぽいと思います。

それから口調が無意味にぶっきらぼうな点。
ホワイト大佐が部下にキツくあたるので、これはなにかの伏線か?と思っていると、
最後まで全然関係なかったりします。
このことは、後の実写作品「謎の円盤UFO」や「スペース1999」で人間が演じるようになると、
なおさら目立つようになります。
演出が硬いというか、なんかヘンなんですよね。
アンダーソン色としか言いようがありません。

そしてエンディングの絵!
絵画を連続して映していくんですが、どれもスカーレットがピンチに陥る絵でして、
えーつまりなんというか、かなりSMチックなんですな。
こればっかりは見てもらわないと分からないと思いますが、異様です。


とにかく、本作は、アンダーソンのマリオネーションの最高峰と言っていいでしょう。

英米では、作品群の中で一番の人気を誇っています。
日本ではサンダーバードのほうが人気が高いようですが。

サンダーバードがお好きな人なら、機会があればぜひ一見なさることをお奨めします。
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by himaohimao | 2004-08-06 20:29 | 海外SFドラマ
2004年 08月 05日

『スティングレイ』

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映画 実写版サンダーバード公開記念 第2弾

「スティングレイ」(1964年) のご紹介です。

これはサンダーバードの前にアンダーソン夫妻が作ったテレビ番組です。

設定は…

  "世界海洋安全機構(World Aquanaut Security Patrol 通称WASP)"が誇る最新鋭原子力潜水艦スティングレイは、
  今日も海洋をパトロールしていた。

  ところが、海底魔王タイタン率いる 海底王国タイタニカの潜水艦メカニカルフイッシュから攻撃を受ける。
  半魚人の王国タイタニカは、強力な機械魚部隊を使って、アトランティスをはじめとする近隣諸国を侵略していたのだ。

  スティングレイの乗組員 トロイとフォンズは、救い出した海底都市パシフィカの王女マリーナと共に、
  タイタニカの脅威に立ち向かうのだった。

というお話です。


このスティングレイから、アンダーソン作品はカラーになりました。

また、声優が先に演技しておき、それを録音したテープの電気信号によって人形の口を動かす
「リップ・シンクロ・システム」(Lip Synchro System) も、すでに完成していました。

サンダーバードよりも等身が低いのは、そのシステムがまだ大型だったため、
それを組み込む人形の頭部を大きくせざるをえなかったためです。

さらに、人形の顔を、声をあてる俳優の顔そっくりに作りました。
このことは人形にリアル感を与えただけでなく、俳優のやる気も引き出したことでしょう。


さて内容ですが、まず目を引くのは特撮シーンでしょう。
スティングレイがWASP基地から発進するシーンは、後のサンダーバードを彷彿とさせます。

海中の特撮も当時としては素晴らしい。
カメラの前に水槽を置いて撮影しているだけかと思いきや、スティングレイから気泡が立ち上ったりして、
「うわ、模型を水に浸けて操作してるんだ!」
と驚いたりしました。


次にキャラクターですが、一番目を引くのはマリーナでしょう。
前述しましたが、彼女は海底都市パシフィカの王女で、自発的にWASPに協力してくれているのです。

彼女は深海でも潜水具なしに泳ぐことができます。事前に危険を察知することもできるようです。
しかし言葉を話せません。パシフィカではテレパシーのようなもので会話するからです。

敵の知識を持たないトロイたちに、身振り手振りで危険を伝えようとするマリーナの姿には、
ハラハラさせるものがありました。


最後にツッコミ所なんですが、トロイとフォンズは運転席(?)にしっかり座っているんですが、
マリーナは船室後部にあるソファに座っているんです。目の前の円テーブルにはお茶の用意が。
さして広くない船内なのに、お茶セットと それ用のテーブルがあるんですよ。

危機を回避したトロイたちが、番組最後にここでお茶を飲むシーンがあったように記憶しています。
いつどんなときでもお茶の時間を忘れないイギリスらしい演出だなぁと思ったことでした。
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by himaohimao | 2004-08-05 06:02 | 海外SFドラマ
2004年 08月 04日

『サンダーバード』

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いよいよ今週末、実写映画「サンダーバード」が公開されますね。

そこで今日は、アンダーソン作品群のなかでも一番の名作とされている、
『サンダーバード』について いろいろと語ってみたいと思います。


この作品は、イギリスで製作され、1964~1966年に放送されました。

内容については みなさんご存知でしょうから、ここでは省くとして・・・


元々は30分番組として企画されていたのですが、試写を見たテレビ局の方から、
「面白いから1時間番組にしてくれ」
と言われ、あわててメカの発進シーン等を増やして尺を合わせた話は有名。

最初は救助に失敗したりして危機感がつのり、2度目の救助で成功するという
2重構造になったのもこのため。

おかげで単なるレスキュー物語だった番組に、細部に渡るディテールが加わり、
重厚な作品に仕上がっています。


アンダーソンは特に飛行機が好きだったようですね。

サンダーバードの5つの機体の内訳を見ても、

  超高速航空機、貨物輸送用航空機、宇宙ロケット、潜水艇、宇宙ステーション

と、飛行機だけが2機も入っています。

これを活動分野別に見ると、

  空2、水中1、宇宙2

となって、いかにも偏ってみえます。

まあ、情報収集に必要な5号(宇宙ステーション)はおいておくとして、
飛行機を1機けずってジェットモグラ(地中)を入れたほうがバランスがいいと思うのは
僕だけでしょうか。
やはりどうしても輸送機が必要ならば、6機にしてもよかった。

他にも、飛行機がメインのエピソードが多いですね。
第一話にしてからが新型航空機の救助話でしたし。


転じて陸のメカは、救助される側が多かった。
にもかかわらず、新型の森林伐採機や、6本足の歩行車など、凝ったものが多くありました。


水中は4号の独壇場。1,2号はサポートにまわることが多かったように思います。


宇宙ですが、当時は宇宙開発と言えば人工衛星か月ロケットという時代でした。
月まで行くのには何十日もかかりますから、おのずと軌道上でトラブルを起こした人工衛星や
ロケットを救助する話になっていました。

現代のようにスペースシャトルや宇宙ステーションが日常のものになっている時代に
番組が製作されたなら、どうなっていたか、興味のあるところです。
かなわぬ夢でしょうが。


次にキャラクターですが、隊員たちはすべてトレイシー一家の子供たちということはご承知のとおり。
ところがこの兄弟、1号から5号まで歳の順に並んでないって知ってましたか。
長男から並べると、

  1号 スコット
  2号 バージル
  5号 ジョン
  4号 ゴードン
  3号 アラン

となります。
ジェフお父さんがんばりましたね~(^^;


さて、新作映画の話です。

最初に予告編を見たときは、2号の機体後部に伸びたジェットノズルがない!と違和感を感じたものですが、
よく考えると現用航空機はみなあんなノズルはつけてないわけで、まあ納得しました。

音楽や特撮も、できるだけオリジナルに沿ったかたちで作られてるようです。

で、肝心のストーリーですが、試写を見た人の話では、残念ながら あまり評判よくないようですね。

ここからはネタバレになりますが・・・

国際救助隊が完成する直前の話のようなんですが、肝心の救助隊がピンチに陥ってしまって、
あまり活躍しないんだとか。

では誰が活躍するのか。末っ子のアランなんだそうで。

彼はまだ学生で、救助隊に入れてもらえない。悶々としていたところが、救助隊のピンチが
彼の活躍によって救われるという話だそうで。

サンダーバードの主役って、メカじゃなかったのかい?と言いたくなるのは僕だけではないでしょう。

でも、見ちゃうんだろうな~。なんたってサンダーバードだもんな~。
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by himaohimao | 2004-08-04 13:02 | 海外SFドラマ
2004年 07月 03日

『プリズナーNo.6』

a0032792_21624.jpgケーブルテレビのスーパーチャンネルで、『プリズナーNo.6』の最終回を観ました。

プリズナーNo.6は、1976年からイギリスで放送されたテレビドラマです。
スパイアクションとミステリーとSFを混ぜ合わせたような雰囲気のなかに、イギリスっぽい皮肉な世界観が漂っているという不思議なドラマでした。

設定とストーリーを私なりに解釈すると…

 イギリス外務省の有能な諜報部員であった主人公は、
 ある日なぜか辞表を叩きつけて辞任する。
 帰宅した彼を待っていたのは催眠ガス。
 気がついたら彼は小さな「村」に運ばれていた。
 
 そこの住人は全員ナンバーで呼ばれており、主人公もNo.6と呼ばれる。
 村自体はオシャレで小綺麗で、衣食住も保障されている。
 住民も表面上はニコニコしているのだが、常に管理者であるNo.1に逆らわないようビクビクして暮らしている。
 姿を見せないNo.1に代わって村長を務めているNo.2は、主人公が辞職した理由を知ろうと あらゆる手段を使ってくる。
 そんな囚人(プリズナー)のような生活を嫌がって主人公は脱走を試みる。
 だが、どうやっても脱出不可能。

 主人公は次第にこの管理社会に立ち向かうようになるのだが、
 行動すればするほど迷路のような状況にはまり込んで行く…

というような話です。
分かりにくくてすみません。でも、分かりにくいドラマなんですよ。
全編 謎だらけ。
主人公の辞職の理由も明かされなければ、それをNo.2が執拗に知りたがるのも謎。
No.1は姿を見せないわ、No.2は毎回のように入れ替わるわ、
主人公は新参者なのに、なぜ6番が与えられているのかも分からぬまま。
ただ囚人を尋問するだけなら牢屋ですむだろうに、なぜこんな村が造られたのかも謎。
村から出ようとすると襲いかかってくる白い球形の生命体の正体も分からない。

そして全編に流れる不思議な緊張感/圧迫感。
見終わってからも、
「自分も管理社会の囚人なんじゃないか?」
と考えずにはいられない視聴後感。
とにかく1度見てみてください。としか言いようがありません。
数年に1度、再放送されているようですから。

主演、製作総指揮ともに パトリック・マッグーハン。
まさに彼による、彼のためのドラマです。

彼は他にも、旧作の刑事コロンボに 犯人役として1回、監督として1回、かかわっているんですが、
特に彼が監督した回『さらば提督』では、彼の反骨精神というか、「視聴者をアッと言わせてやろう」
という精神が遺憾なく発揮され、それまでのコロンボのお約束を破ったものに仕上がっています。
マッグーハンがお好きな方にはお薦めの1品です。
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by himaohimao | 2004-07-03 21:07 | 海外SFドラマ
2004年 07月 02日

『バイオニック・ジェミー』

a0032792_101450.gifケーブルテレビのAXNチャンネルで、『バイオニック・ジェミー』の第1話を観ました。
これは1970年代に放送された『地上最強の美女 バイオニック・ジェミー』の再放送です。
原題は "The Bionic Woman"

一応、設定を。
  スカイダイビング中の事故で 両足と右手、そして右耳を失ったジェミーは
  機械を埋め込まれる大手術を受けて蘇る。
  彼女は教師をしながら、彼女の秘密を盗むために襲いかかる連中と戦うのだった。

詳しいことは、グーグルで検索すれば分かるので、第一話を観た感想だけを。

    主演のリンゼイ・ワーグナーが若い!

リアルタイムで観てたころのワーグナーのイメージは、右上の写真のような「大人の女性」
だったんだけど、1話の彼女は20代前半のお嬢さんに見える。失礼だけど、小娘と言ってもいい。
まさかこんなに若かったとは…

この番組は『600万ドルの男』のスピンオフ(枝分かれ)番組として作られたんだけど、
スパイアクションが主体だった本家に比べて、ヒロインの私生活が丹念に描かれている。
その分、人間ドラマが厚みを増し、主人公の魅力につながっている。

悪人と戦うときに超人的な力を発揮するのは当然だが、
日々の暮らしの中で起きるちょっとしたトラブルを、持ち前のスーパーパワーで解決するシーンは、
『奥様は魔女』のようにユーモラスだ。
これが本家『600万ドルの男』をはるかにしのぐ人気を得た秘密だろう。

ただ、SF者として苦言を呈するなら…
主人公が右手1本で冷蔵庫を持ち上げるシーンがあるんですが、あんなことすると、
機械の右腕はよくても、それをつなげてある右肩の骨が折れます。
また、機械の両足で猛スピードで走ったり跳んだりするんだけど、
これも腰の骨が折れますね。
この手のサイボーグ化をするなら全身の骨格や筋肉をイジらなきゃならないんだけど、
本編でそれに触れられてないところがB級だなぁと思い、ここで紹介することにした次第です。
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by himaohimao | 2004-07-02 10:16 | 海外SFドラマ