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2005年 02月 09日

『チーム・アメリカ』のご紹介

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映画 『チーム・アメリカ:ワールドポリス』のご紹介です。

これは、かわいいのにブラックな社会風刺で話題になったアニメ「サウスパーク」のスタッフが新たに作った
サンダーバード風の人形劇です。

本国アメリカで10月に公開されたばかりなので、未見なのですが、強引に紹介しちゃいます。


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内容は、

「チーム・アメリカ」とは、世界の平和を守るために設立された「アメリカの」組織。
世界警察なのにチーム「アメリカ」なんだ!

テロリストは戦闘機や機関銃などの圧倒的な兵器で容赦なく攻撃し、
核兵器がありそうなところには素早く出動して徹底的に叩き潰す。

結果として、世界のあちこちで世界遺産なみの重要建造物や遺跡を壊してしまうんだけど、そんなことにはおかまいなし。
正義のために世界中を飛び回っているのだ。

ところが、そんな彼らを敵視する分からず屋さんもいる。
しょうこりもなくテロを繰り返すアラブ人なんかがそうだ。

とにかくすべての悪の根源は、北朝鮮のキムジョンイル。
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悪いアジア人から、世界の平和を守れ!
がんばれ、チーム・アメリカ!

とまぁ、こんな調子だそうで。


この映画のスゴイところはいつくかあるんですが、

まず、アメリカ映画なのに、アメリカのやり方も批判してる点。
チーム・アメリカの、相手国のことをまったく考えない正義の押しつけぶり、破壊のムチャクチャぶりは、
むしろ爽快ですらありそうです。


次に、出演者が豪華な点。(最上段の写真右を参照)

ジョージ・クルーニー、ショーン・ペン、スーザン・サランダン、リブ・タイラー、サミュエル・L・ジャクソン、マット・デーモン
マイケル・ムーア監督、そしてキムジョンイル。

まあ、人形劇だからできたことなんですけどね。


さらにベッドシーン(というかシモネタ)の多さ。
そのあまりの多さからフィルムを大幅にカットされたうえ、R指定がついたとか。
人形劇なのに・・・ 人形劇なのに・・・


もちろん、他の映画のパロディも満載です。
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日本では、今春公開されるらしいです。
とにかくこれだけの映画を47億円(本当か?)もかけて作ったというバカバカしさだけでも、見に行く価値がありそうです。


公式サイトはこちら。
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by himaohimao | 2005-02-09 16:47 | 映画
2004年 12月 09日

スターウォーズ展に行ってきました

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大阪「なにわの海の時空館」で開かれている
『アート・オブ・スターウォーズ展』に行ってきました。

東京から始まって、各地をまわっているようなんですが、
大阪では開催期間が10月からクリスマス過ぎまでということで、駆け込みで行ってきたんです。

入場料は1,400円。興味のない人には高いかな。


まず、入り口に、アナキンのポッドレーサーと、オビワンのスピーダーの実物大模型が置いてあります。
客引きですな。
アナキンは子供だからポッドレーサーのコクピットが小さいのは当然ですが、
オビワンのスピーダー、足を下におろせないって知ってました?
車体が薄過ぎるせいか「座椅子に座り、脚を前に投げ出したような状態」で座るようになってるんです。
このまま屈伸運動ができるな。
だから背もたれの部分が不自然なほど後ろにリクライニングしています。


中に入ると1作目から製作順に展示されています。

イメージボードがメインで、その下に その場面の模型を置くという展示方法。
場所によっては薄型テレビで該当シーンを上映しています。

イメージボードですから、決定稿でないものも多く、足があるジャバ・ザ・ハットや、
腕のあるR2-D2なんてボードまであるのはご愛嬌。
模型も、決定稿でないものまで作られたということも分かります。
ミレニアム・ファルコンが、最初は平凡なまっすぐした貨物船だったって信じられます?
その模型まで作られてたんですよ。
こういう無駄?な努力が、あのクオリティを支えているんですねぇ。


見どころは主に2つ。
実際の撮影に使われた模型と、衣装(特にアミダラ姫の衣装の多いこと!)です。


模型について。

近距離撮影用に作られたスターデストロイヤーの緻密なこと。
これにうまく照明をあてることによって、あの大迫力が出るんだそうで。

ミレニアム・ファルコンの直径1mくらいの模型も置いてありましたが、
よく見ると砲撃を受けて焼け焦げ、穴が開いている箇所があるんです。
修理が間に合わず出航したということなんでしょうが、こんなところにまで凝ってたんですねぇ。
逆に噴射口?のところは、映像で発光処理するため、なにも作り込まれていません。
まさに撮影用の模型なんですね。


次に衣装ですが、見てまわってまず思ったのは、旧3部作の登場人物たちの背の低さです。
ルーク、レイア、ハンソロ、ちっちぇ~!
X-ウイングのコクピットの小ささも納得です。

新3部作でも、アミダラ姫は小さい!
ところがクワイ・ガン・ジンは長身です。190cmくらいありました。

意外なことに、通商連合のバトル・ドロイドも大きいんです。クワイ・ガンと同じくらいの高さがありました。
デストロイヤー・ドロイドよりも長身なんですよ!
映画では雑魚キャラ扱いでしたが、あんなの相手によく戦ったなぁという感じがしました。

ジャワ族は小さいですが、イウォークは結構大きい。
これはイウォーク達には細かい演技をさせる必要があったためだと思われます。
ちなみに、ジャワの顔?は、マスクなどはつけていなくて、黒い布で覆われていただけでした。


あと、ローブ類が薄い! レイアなんて下に何か着てないと、スケちゃいますよ。
いや、実際にはちゃんと下に着てるんですけど。(3作目のジャバの奴隷のときの衣装?を除く)

それに比べてアミダラの衣装の豪華さ!
旧3部作と新3部作の制作費の違いを見せつけられた感じです。

各シーンごとにドレスが違う!
ナタリー・ポートマンいわく
「毎日セットに行くたびに、違う衣装を着たのよ」
だそうで。

他にも、舞台美術家が作ったと思われる、グンガンのセットの簡単な模型などがあって、なかなか興味深かったんですが、
やはり映像の中の模型たちの方がカッコ良く撮られているので(当たり前)、
「普通にスターウォーズが好き」
という人は、あっけなく感じるかも。

反対に、特撮や造形・衣装に興味がある人なら、そこそこ満足できるのではないでしょうか。



余談ですが、1作目公開時に映画館のロビーに 女性型をしたC3-POのイメージボードが展示されていました。
一緒に行った友達2人と
「これ、映画のと違うじゃんねー!」
と生意気言っていたら、館主らしい紳士が出てきて、
「これは撮影前に考えられていた原案なんだよ」
とやさしく教えてくださって、恥ずかしい思いをしたことがあります。
今回、そのボードに出会えたんですよ!
いやーもう懐かしいやら、思い出して恥ずかしいやら。
あの頃の記憶が一気に蘇りました。
僕的には、これだけでも行った価値がありました。
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by himaohimao | 2004-12-09 19:42 | 映画
2004年 10月 23日

『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を見ました

ようやくと言うかいまさらと言うか、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』(3作目)を見ました。

いやあ、やはり感動しましたね。あの指輪物語が初めて原作にほぼ忠実に映像化されたんですから。
もっとも、僕が原作を読んだのは ずっと以前の学生時代のことで、記憶もかなり曖昧なんですが。

しかし、今日のファンタジーの原点である本作を忠実に映像化するには、半世紀以上も待たなくては
ならなかったんですねぇ。

途中、実写は無理だということで、アニメが作られたりしましたが、トホホな出来でしたからねぇ。


まあ、細かいところで文句をつけたいところはあるんです。

一番言いたいのが、「監督、サムを贔屓し過ぎですよ」ってことですね。
監督は、自分とサムを重ね合わせているようで、1作目と、3作目の本作で、それが顕著です。
サム、かっこよすぎw

でも、監督はよくやりましたよ。スタッフのみなさんも。
あんなに有名でファンも多い大長編を、これまた大長編の映画にしてしまったんですから。

監督自身、「あんなに大変だと分かっていたら、引き受けなかったよ」と言ってたくらいで。

原作を読まれた方には絶対にお奨めの映画ではありますね。
読んでない方にも観て欲しいです。そして原作も読んでファンになっていただきたいんですが、
なんせ長いですからねー。映画も、原作も。

おとぎ話でない、ハイ・ファンタジーは ここから始まったんですから…
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by himaohimao | 2004-10-23 22:42 | 映画
2004年 09月 01日

テレビ映画紹介

テレビガイドを眺めていたら、これからB級映画が続々放送されるんですね。

夏休みも終わったのに、なぜ? という疑問はおいておいて、とりあえず紹介しちゃいます。


『バイオハザード』9/4土 プレミアムステージ フジテレビ系列

『ボルケーノ』9/5日 日曜洋画劇場 テレビ朝日系列

『禁断の惑星』9/6月 衛星映画劇場 NHK衛星第2放送

『ベイブ 都会へ行く』9/10金 金曜ロードショー 日本テレビ系列

『GODZILLA/ゴジラ』9/17金 金曜ロードショー 日本テレビ系列


NHK衛星第2は「SF映画の金字塔」特集だとかで、他にも、エイリアン1~3、2001年宇宙の旅などを放送するようですが、
みなさんもうご存知だと思うので割愛させていただきます。。


『バイオハザード』
言わずと知れたカプコンの名作ゲーム「バイオハザード」の映画化です。
ゲームとは似ても似つかぬ普通のサスペンスアクションになってます。
怖くない。
それを除けば まあまあよく出来たB級映画ですので、興味のあるかたはご覧ください。


『ボルケーノ』
火山パニック映画です。主役の対策局長トミー・リー・ジョーンズかっこいい!
でも、製作者のアメリカ人どもは火山をナメてますよ。
溶岩を木の板で本当に堰き止められると思うてんかい!
その他は、まあまあの災害パニック映画です。


『禁断の惑星』
1956年のSF映画です。本格的な設定と、ロボットのロビイで有名な作品。
ディズニー映画なんで予算も技術もタップリ。
エンタテイメントかつ考えさせられる結末。
当時としては見ごたえある映画だったことでしょう。
古臭いのが難点。時の流れって残酷ですね。


『ベイブ 都会へ行く』
これ、意外な怪作です。
1作目で牧羊ブタとして有名になったベイブちゃんが一人(一匹)で都会のホテルに泊まることになったが、
そこはオランウータンからブルテリアまでいろんなワケアリの動物が共同で住んでいた。
彼らを守ろう!というお話。
ロケなし。すべて屋内セットです。それも舞台装置のように、遠近をつけて歪めてあります。
照明もピンクや暗色系が多用されて、まるでティム・バートンの映画のよう。
ちょっと怪しい雰囲気で、動物映画としてだけではなく、不思議映画としても楽しめると思います。


『GODZILLA/ゴジラ』
これ、日本では酷評されてましたが、お奨めです。
特撮もアイディアも、ところどころに入るユーモアも面白い。
ジャン・レノがフランスの外人部隊(?)という設定も、フランス訛りをうまく設定に活かしたな、という感じでした。
未見のかたは、この機会にぜひご覧ください。意外と拾いモノですよ。


以上、ここ2週間のB級テレビ映画ガイドでした。

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*【追記】 この後、浅間山が噴火したことに配慮し、『ボルケーノ』の放映は中止・差し替えになりました。 *
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by himaohimao | 2004-09-01 19:26 | 映画
2004年 08月 13日

『ヴァイラス』

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昨夜、木曜洋画劇場で、SFホラー映画『ヴァイラス』(99年 アメリカ)を観ました。
その感想を書きますね。一言で言うと、


       この映画、惜しい!


B級映画にしては予算が豊富なようで、特撮技術的にはB級水準を充分クリアしてるんです。
なのにイマイチ面白くない。
ここでは、なぜ面白くないのかを検証してみようと思います。

冒頭だけ紹介すると…

  電気状のエイリアンがロシアの宇宙ステーション ミールを襲い、制圧。
  当時、ミールと交信していたロシアの通信・研究船を、通信電波に乗って制圧。
  漂流船と化した研究船を、アメリカの貨物船が発見。
  貨物船は台風で沈みかけていたので、助けてもらうつもりで接近、乗船。
  当初無人と思われた研究船だが、中で何かが動いていた…

というものです。

怪物がいる幽霊船に乗り込んでいく映画はたくさんあります。
『エイリアン』シリーズがその代表作でしょう。
このジャンルは、それだけ面白いんです。作りやすい割には。

ではなぜ『ヴァイラス』がイマイチ面白くないのか。

設定と、脚本と、演出がマズいからです。


***************ここからは、ネタバレになります********************


まず、登場人物が多すぎます。

貨物船に、7人くらいの乗組員がいるんですが、各人の個性が描き分けられないうちに
幽霊船に乗船することになります。

なぜこういうことになったのか。原因は2つほど考えられます。

ひとつには、エイリアンは生体部品を欲しがるので(なんで?)、
エイリアンのパーツにさせられてしまう犠牲者が必要だったため。

もうひとつは、映画の2時間枠でも一杯一杯だった話を、テレビ放映のために
1時間半強に縮めてしまったためです。

映画館では導入部のキャラクター描き分けに、もう少し時間を割いていたのかもしれません。
もしそうならば、これはテレビの都合ですから、この映画のせいにするのは可哀相ですよね。

ところが、序盤に、ひとりのキャラが、全員の性格について話すシーンがあるんです。
「あいつは欲張りだが、あいつは信用できる」
てな具合に。
これは、製作者側に、キャラ紹介を劇中でする意思がないということです。
ノーカット版も期待薄だと思われます。


次に、キャラクター達に魅力がありません。

クレイジーな船長に、ドナルド・サザーランドを起用しているのですが、
せっかくの彼の魅力を引き出せていません。

他の乗組員も同様で、主人公のヒロインは、『エイリアン』のリプリー(シガニー・ウィーバー)を
イメージしているんだと思うんですが、リプリーの「しっかり者」の部分を演じるのに精一杯で、
「実はやさしくて繊細」な部分をあまり表せていません。

他の乗組員も、ガラが悪すぎます。
いえ、荒っぽいのはいいんです。ただ、欲ばりで、いがみあってばかりいるって所がどうもねぇ。

ラスト近くでロケット弾を使う、ミリタリーマニアっぽいキャラも出てくるんですが、
そのことに関する伏線も一言しかありませんしね。


そして、怖がらせ方がなってないです。

暗く、静かなシーンに、いきなり、思わぬ方向から怪物が襲ってくるから怖いのです。
お化け屋敷が明るくて、お化けが向こうの方からゆっくり近づいてきても、あんまり怖くないでしょう?

ところがこの映画は、ブリッジに運び込まれたケガ人を治療中に、行動方針について議論が交わされ、
あわや喧嘩になりかけたところで、エイリアンが扉を開けて乱入してくるのです。
まるで仲間割れしかけた乗組員を団結させるために襲ってきたかのように。
実際、僕はこのシーンでホッとしました(笑)

これが必死に逃げたあげく、ようやく見つけた安全そうな場所で 一息ついているところに、
エイリアンが窓ガラスを破って船外から来襲、とかだったら、もうちょっと怖かったと思います。

襲撃は全編このパターンですから、監督が分かってない としか考えられません。


そして、ケガした人が痛がりません。
いや、最初のうちこそ「痛い痛い」とうるさいんですが、ちょいと治療してやると、
ケガなどしなかったかのように動き出します。
刺さった鉄の矢を抜いてやるだけでもいいんですよ。

ついには、右肩に敵のネイルガンを打ち込まれた乗組員が、みんなのところに戻ってきて、
右肩に担いでいた大きなバックを降ろしたのに至っては、思わず爆笑してしまいました。


SF味も足りません。

一応、SFホラーなんですから、ある程度整合性のある設定が欲しいものです。
ホントに、ある程度でいいですから。

この場合、舞台は徹頭徹尾、現用の研究船ですから、セットに問題はありません。
研究船といえども普通の船ですから、船体の構造も、だいたい分かります。

問題なのはエイリアンの設定です。

彼(彼ら?)は電気状の生命体です。
で、電力の供給が必要です。食料みたいな物なんでしょうね。

そのために、研究船のコンピュータを乗っ取って、機械工作室で機械の体を作らせます。
蜘蛛型の小型ロボットです。お尻から電線が伸びてます。切られると動きが止まります。
ここまではOKです。

次に彼はコンピュータから人間の医学情報を学び、人間を殺して生体部品に使おうと考えます。
さあここが分からない。

人間用に作られた船ですから、人間型の方が動きやすい。これは納得できます。

納得できないのは、なぜ生体部品が必要なのかという点です。

脳をコンピュータとして使うというのは分かります。
人の脳は、スーパーコンピュータでもかなわない、優れた部分を持っていますから。

でも、胸が剥き出しってどうよ。
服を着た上から機械を植え込んであるってどうよ。

これって「メカゾンビ」を登場させたくて作ったとしか思えません。

こいつらが登場するにいたって、電線につながっていないと即座に停止する、という設定は、
どこかへ行ってしまいます。
人間型のエイリアンは、ドンドンドンドン追いかけてくるのです。
ここは、遠くへ移動するために、電源ケーブルを繋ぎ変えるエイリアン、というシーンを入れて欲しかったところです。
ほんの1カットで済むんですから。

そして人間の側も、それに気づいて電源ケーブルを切断する作戦に出ると面白くなったのに、と残念です。


最後にラスボスとして 大型の機械型エイリアンが登場するのですが、
この大きさでは船内の移動が大変でしょう。
しかも生体部品など、影も形も見当たりません。

こんな大艦巨砲主義的なものを作るなら、人型のヤツをたくさん作ったほうがいいに決まってます。
エイリアンクイーンのマネがしたかったんでしょうか。


まあラストはお定まりの脱出劇で終わるんですが、なんというか、
せっかくの予算を無駄遣いしたな、というか、あちこちイジれば面白くなったのにな、
と思わされてしまう映画でした。

監督、脚本、編集に、もうちょっとづつ才能と実行力(と時間と環境?)があればよかったんですがねぇ。


追記:後日 改めて考えてみたんですが、これ、2時間映画にしては話がてんこ盛り過ぎですね。
    尺をあと30分増やすか、エピソードを減らすとかなり良くなったろうと思われます。
    にしても、演出のマズさは変わらないんですけどね。
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by himaohimao | 2004-08-13 11:39 | 映画
2004年 07月 25日

『ホログラムマン』

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B級というか、C級映画のお話です。

まずは あらすじから。

  近未来では、犯罪者をホログラム化して保存し、必要に応じて肉体に戻すという「ホログラム刑」が実行されていた。
  ところが極悪犯スラッシュは、悪党仲間の手によって、ホログラムのまま脱走してしまう。
  こうして、弾丸をすり抜ける 無敵の悪党が誕生した!
  対するは、かつてスラッシュに相棒を殺されたことのある 生身の刑事1人。どうなる!

てな話です。

で、この映画のすごいとこ。

悪党スラッシュはホログラムですから、虹色のプラズマ状態でボーッと光っているんですが、
始まって10分くらいで、ゴム製の「人間の皮」をかぶってしまいます。
悪党いわく、「ポリマーコーテイング」なんだそうで。
これ以降、ラストまで虹色には戻らず、人間に化けたままです。
というか、役者が生身で演技します。
そんなにCG代ケチってるんじゃないよ!

でもって悪党は主人公を始終なぐってます。
ホログラムなのに、なんで殴れるの!?
弾丸すらすり抜けるのに、なんでコブシはすり抜けないの?

もうね、この映画ね、SFなんかじゃないですよ。
これがアメリカで95年に作られた映画だってんだから、世も末です。
こんな映画みて末世を感じる私の方がよっぽど終わってるという批判はさておいて。

唯一の救いは、ラストで主人公が
「ホログラムを倒すにはホログラムになるしかない」
と言って自らをホログラム化するところだけ。
彼は「人間の皮」なんて かぶりませんから、虹色のままスラッシュをぶっ倒してくれます。

ミエミエの特撮が、こんなに嬉しかったことは、あとにも先にもありません。
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by himaohimao | 2004-07-25 21:26 | 映画
2004年 07月 19日

『バトルシップ』

******* 注意! あなたは観る必要のない映画の紹介文を読もうとしています **********

ひさびさに、「これぞB級!」というSF映画を観ました。

『バトルシップ』(97年 アメリカ)です。

B級映画には、いろいろな暗黙のお約束があります。
たとえば

・クライマックスは、主役と悪役が、なぜか素手で殴りあう。
・無意味にお色気シーンがある。
・同じく無意味に残酷なシーンがある。
・警察がアテにならず、主人公は自力でなんとかしなければならない。

などなど。

これらすべてを満たした映画をひさしぶりに観ました。お腹いっぱいです。


一応、あらすじを。(ネタバレ注意ね、一応w)

  主人公の泥棒は、宇宙ギャング(笑)のアジトに捕まっていました。
  そこに警察の手入れがあり、ギャング達は捕まって、タイタン刑務所行きの囚人護送船に乗せられます。
  主人公はギャングの宝石を奪い、途中で出会った ギャングの奴隷として働かされていたヒロインを連れて
  武器コンテナに隠れているうちに、コンテナごと囚人船に乗せられてしまいます。

  ヒロインはタイタン刑務所に救難信号を発信しますが、ギャングの罠だと思われて無視され、
  逆にギャングに捕まって、通信装置も壊されてしまいます。
  あわや拷問される! というところで主人公が助けに入ります。

  船はタイタンからの警備船に接舷され、攻撃を受けますが、ギャングはこっそり持ち込んでいた
  武器で武装しており、銃撃戦になります。

  そして主人公とギャングのボスの一騎打ち。当然、素手の殴り合いもあります。
  主人公はダイハード1と同じ手で勝ち、ボスは死にます。
  
  しかしタイタン刑務所からミサイルが!

  2人しか乗れない救命艇に飛び乗った主人公とヒロインは、からくも脱出して、映画は終わりです。

どうです。ツッコミ所満載でしょう?


まず、SFと言いながら、宇宙船を外から見るシーンは、全部で20秒くらいしかありません。
しかも遠景しか写りません。よっぽど特撮に自信がなかったんでしょうか。なかったんでしょうねぇ。

なので舞台はずっと屋内です。
ギャングのアジトと囚人船、どちらも同じ倉庫のようなセットです。
いや、実際、同じ倉庫で撮影したのではないでしょうか。

それからギャングには途中から美人アンドロイドが味方につきますが、彼女、無意味に人前で着替えをするんです。
また、ヒロインの拷問シーンは、なんのかんの言いながら、シャツの胸元を少し切り下げただけでおしまい。
無意味です……

また、何十名も囚人を乗せる船なのに、乗組員だけで十数人いるのに、なんで救命カプセルが2人乗り1隻しかないのか。

タイタンからの警備船と、囚人護送船は、接舷する前になぜ砲撃戦をしなかったのか。
まあ、特撮に自信と予算がなかったんでしょうけど…

途中で主人公たちが、ボスと女アンドロイドから逃れるために、電気ショックの罠にはめるシーンがあるんですが、
体を伝う閃光の合成、40年前に作られたテレビ番組『赤影』にすら見劣りします。


あらすじを読んでもらって分かるように、まだまだツッコミ所だらけなんですが、予算と技術がなかったせいだと
思って見ると、すべて説明がついてしまうところも最高です。

いやぁ、久しぶりにいいもん見せてもらいました。
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by himaohimao | 2004-07-19 07:15 | 映画
2004年 07月 18日

『新・刑事コロンボ 完全犯罪の誤算』を観て

先週の木曜洋画劇場で放送された『新・刑事コロンボ 完全犯罪の誤算』を
ようやく観ました。
(当日はボケトラバで忙しかったので、録画しておいたのです)

この作品、以前にちょっと予告?していたので、責任上?、感想を書いておきますね。

結論からいうと、正統派な作りで、よく出来ていたけど、これといって飛び抜けたところはありませんでした。

パトリック・マクグーハンが監督・出演するということで、何かやらかしてくれるんじゃないかと期待してたんですが…… 残念。

しかしマクグーハンの額の生え際、後退してましたねー。
ふさふさした白髪のモミアゲと、わざとらしいヒゲは、ニセモノでしょうけど。
白髪を黒く染めて若作りしていたピーター・フォークとは対照的でした。

時間って残酷だなぁ…
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by himaohimao | 2004-07-18 03:21 | 映画
2004年 07月 12日

X-ウイング

a0032792_162210.jpgやっと一番好きなSF映画について話せる~\(^O^)/

『スター・ウォーズ』(旧3部作)です。

いえ、エピソード1,2も好きですよ。でも、少年の日に観た感激は忘れられないものです。
僕のSFとの2回目の衝撃的な出会いでしたね。
(1度目は小学3年生のとき、学校の図書館で出逢った「ちくま少年少女SF文庫」でした。)

スター・ウォーズについて語ると、とても1日では終わりません。
ですから今宵はこれまでにしとうございます。


なんて言ったら、どこかから石が飛んできそうなので、今日は僕が2番目に好きな戦闘機
X-ウイング(写真)についてだけ語ろうと思います。
(1番好きなのは TIE-ファイターシリーズ)

みなさんご存知のとおり、正義の味方 反乱軍の主力戦闘機にして主人公の搭乗機であります。
戦闘時には両翼が開いて十文字になるのにはシビれました。(しつこいですけど写真)

実は僕、これの実物大模型を見たことがあるんです。
十数年前、北九州のスペースワールドで催されたスターウォーズ展の会場で。

そのときの印象は、「思ったよりずいぶん小さいな~」というものでした。
長身の僕が操縦席に座ったら、頭がつかえてキャノピーが閉まらないんじゃないかと思いました。
いまさらながら、マークハミルって小柄なんですねぇ。ついでに言うと、ハリソンフォードも…


ところが、これは戦闘機なのに、ワープエンジンがついてるんです。
ワープエンジンって戦闘中は使わないので、どうみても無用の長物なんですが。
主人公機にありがちな、なんでもできるスーパーマシンなんですね。

まあ、反乱軍という性格上、大きな空母を持ってたら小回りが利かず、発見されやすいので
ワープ機能を持った戦闘機を主力に使う、というのは分からないでもないんですが。

2作目で、氷の惑星ホスから脱出したルークが、再集結地点に向かわないで、単身、惑星ダゴバに行くシーンがありましたね。
ヨーダに会うために。
このとき、ワープエンジンが役立ってます。

ところが、ホスからダゴバまではワープで何日かかるかご存知ですか?

手元に「STAR WARS The Roleplaying Game」というテーブルトークRPGの名作があるんですが、
それによると、ダゴバから主要な惑星までは、約30日かかるんです。
まあ、ホスも辺境にありますから、それより短い可能性はありますが…

30日も、あの狭いコクピットに閉じ込められて、話し相手はR2-D2だけ。
手足もロクに伸ばせない。はっきり言って、拷問です。

昔、3尺牢というのがありました。1辺90cm の木の牢屋に罪人を閉じ込めて放置したり、移送したり。
アレと同じですよ。X-ウイングでワープするということは。

交通の便の良いタトーウィンからアルデラン間ですら7日もかかる。
着いたころには足が萎えてて立てないこと間違いなしです。
僕なら願い下げですね。(え?そんなヘナチョコパイロットは反乱軍には要らない?)


まあ、これは設定をドンドン後付けしていったための無理なんでしょうが、こういうところ、結構あります。
スターウォーズがいくら膨大な予算を使って作られてても、やっぱりB級だなぁと思うのは、こういうところがあるからです。
そして、そう思うと嬉しくなっちゃうんです。
だって、正義の味方が悪の帝国を倒す話ですよ。やっぱこうでなくちゃ。

その点、エピソード1,2では、政治的駆け引きなんかが出てきたりして、ちょっとB級の爽快さが
損なわれているような気がして残念です。
まあ、それでも面白いんですけどね。
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by himaohimao | 2004-07-12 16:23 | 映画
2004年 07月 12日

『アタック・オブ・ザ・ジャイアントケーキ』

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さて、近年のおバカ映画の中でも白眉だと思われるB級SFパニック映画をご紹介します。

その名も『アタック・オブ・ザ・ジャイアントケーキ』(99年 ギリシャ)です。

直訳すると(する必要もないが)「巨大ケーキの攻撃」。
ね、おバカな予感にワクワクするでしょ?(え、ボクだけ?)

ところが、攻めてくるのはケーキではありません。
ムサカ(Moussaka)というギリシャの家庭料理なんですね。
ここが最初のツッコミ所。
ギリシャ語の原題でも、英題でも、ムサカとなってますから、日本の配給会社が勝手にケーキと改訳しちゃったんでしょう。
B級映画によくある話です。

ここで、ムサカの作り方を簡単にご説明。

 1.ナスビを縦にスライスして、軽く油で揚げておきます。
 2.ケーキ型などに、ひき肉と、1のナスビを交互に平たく敷きつめていきます。
 3.オーブンで焼いて出来上がり。
 4.ショートケーキのように切り分けて召し上がれ。

外見は、確かに 脂ぎったパウンドケーキのようですが、明らかにケーキじゃありませんよね。


で、映画の内容。

  UFOで地球に立ち寄った宇宙人(写真左)が、エネルギー生命体?を地球に照射する。
  その際、誤って ムサカに当てててしまい(写真右)、ムサカが巨大化して動き回る。
  ムサカが通ったあとは、ムサカまみれになった死体がゴロゴロと横たわる。地上は大騒ぎ。
  宇宙人も、ムサカをエネルギー生命体?と分離するため、条件のよい海に誘導しようとする。

というお話。
なんともB級でしょう?


もう合成もヘタクソ、CGも パソコンがちょっと巧い人ならチョチョイと作れちゃうようなシロモノ。
ムサカにやられた死体も、ただ 寝転がってる人に油を塗って、ムサカをなすりつけただけ。
そもそもムサカに通られるとなぜ人が死ぬのかも分からない。
死体に外傷はまったくないので、圧死や窒息死とは考えられません。油死?(なんだそりゃ)


ところがツッコミ所はそれだけではないのです。

まず、地球人側に女性がほとんど出てこない。
ヒロインは太ったオカマさんです。(女装しててホモセクシャルなんですから、オカマと言っていいでしょう)
対するヒーロー役が勤めている天文台では、男性研究員同士がコッソリ愛し合ったりしています。

で、宇宙人は全員女性。地球人とはほとんど絡みません。

終わりの方でヒーローがヒロインとブチューッと抱き合ったりしちゃうわけですが、
なんかねー、途中からゲイムービー観てるような気分になっちゃいました。

ギリシャのことはよく知らないので分からないんですが、この映画を観た限りでは、
ギリシャ人って男性は皆とてもカッコイイ(まさにギリシャ彫刻のよう)のですが、
女性はちょっと欠点が目につきました。
いえ、写真のとおり、美人なんですよ。ギリシャ人特有の鼻筋のとおった凛々しい顔です。
でも、ハリウッド女優に比べると、身体のバランスがちょっと変だったり、アゴが割れてたり。
まあ、ハリウッド俳優は ほとんどの人が整形してるんでしょうから、整形してない人が映画に出てくると
かえってビックリしてしまう、というだけのことかも知れませんが。


各所でその年のワースト映画に挙げられている本作。
そりゃ映画館でお金だして観れば腹も立ちますわな。
でも、僕は結構楽しめました。こういうのがお好きな方はどうぞ。
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by himaohimao | 2004-07-12 01:10 | 映画