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2004年 08月 11日

僕のショートショートの書き方

一休さんのぶしさんシヴァさんR_76さんのトラボケの書き方に触発されて、私も企業秘密(?)を明かしてしまおうと思います。


「ボケではなく、ショートショートとは何事だ」という疑問は全力でスルーさせていただくとして。


僕の場合は…


まずお題をよく読みます。(当然ですね)

で、そこから5W1Hを想像します。

第10回トラボケのお題を例に取ると、寝ている2人は
いつ、どこで、誰と、どのようにして 寝ているのか 考えるわけです。

未来か過去か、現代か。昼か、夜か、それすら不明なのか。そしてそれはなぜか。

家のベッドか、山で遭難した雪洞でか、次元のはざまでか。そしてそれはなぜか。

2人は人間なのか、異性なのか、同性なのか、夫婦なのか、恋人なのか、実は1人なのか、他にも人がいるのか。そしてそれはなぜか。

寄り添って寝ているのか、ケンカ別れのようにして寝ているのか、寝たと錯覚しているだけなのか。
また、うなされているとあるが、どのようなうなされ方なのか。
そしてそれはなぜか。


さんざん想像したら、頭の隅で常にそのことを考えながら、アイディアが降りてくるのを待ちます。
アイディアは、風呂やトイレに入っているときに湧いてくることが多いです。

これらの間に思いついたことは、どんどんメモしておきます。これ重要。すぐに忘れちゃいますからね。


そのアイディアですが、オチを思いつく場合と、途中のシチュエーションを思いつく場合とがあります。
ここでは前者を帰納法、後者を演繹法と呼ぶことにしますね。


◎帰納法

  オチが命ですから、それを生かすように筋立てを考えます。
  するとそこから、最もインパクトのある導入部が導き出されます。

  この方式の場合、どうしても構成が後回しになってしまいますから、
  勢いにまかせて いったん書き上げたあと、オチに結びつく伏線をできるだけたくさん張るよう心がけます。
  ネタバレしないように全力を尽くすのはもちろんです。

  アイディア1本勝負の短い話になることが多いですね。

  トラボケに参加した拙作のほとんどは、この方式で書きました。


◎演繹法

  話の途中であろうと思われる 面白いシーンが浮かんだときに、この方式を使います。

  そのシーンを細かいところまで思い浮かべ、お題に反する部分をドンドン切り捨てていきます。

  「そのシーンがこうだから、その前後はこうなる。すると導入部はこうなって、オチはこうなる」
  という具合に発想を膨らませていくわけです。

  この方式だと、論理的につながった話になるので、長くなることが多いです。

  ちなみに今回参加した拙作「天使のような奥様」が、このパターンです。


ここだけの話ですが、その途中で、「こう展開すると がぜん面白くなるけど、お題に反する」ということになった場合、
ちょっとくらいだったら お題のほうを無視しちゃいます。内緒ですよ。


最後にタイトルをつけます。というのは、最初に考えた仮タイトルは、たいていネタバレになってしまっているからです。
これにはいつも悩みます。人目を惹くけどネタバレしない、というのは矛盾した要求なんですね。
いつもネタバレを避けて 地味なタイトルをつけてしまいます。



さて、次に大事なのが推敲です。

僕は、ショートショート(トラボケを含む)には、以下のものが大切だと考えています。(一部 星新一氏より拝借)

  ・目を引く導入部

  ・読者をグイグイ引き込んで行く中盤

  ・意外な結末

  ・意外と感じたけど、思い返してみると納得ゆく伏線

これらを念頭において、推敲します。

一気に書き上げた作品は、まだまだ穴だらけです。
何回も読み返して、チェックしていきます。

「てにをは」以外のチェック項目は 以下のとおり。

  ・途中でネタバレしてないか。(オチを予感させるだけでもNGです)

  ・作品中に矛盾はないか。(もしもボックスがあればドラえもんは必要ない等)

  ・読後に読者を納得させられるだけの伏線が張れているか。(伏線は多ければ多いほど良いと思ってます)

推敲は、できれば書き上げてから1週間以上たっていることが望ましいです。
作品のことを忘れてしまっている状態で読むのが理想的ですから。
せめて一回眠ってから、頭がスッキリした状態で推敲したいものです。



あとは人に読んでもらって、率直な感想を聞ければベストですね。
ただしここで気をつけなければならないのは、その人の好みを把握しておく必要がある、ということです。

どんなによくできた戦闘機乗りの話でも、恋愛小説を専門に読んでいる人に感想を聞けば、
「面白くない」
と言われるのが当たり前です。

その人の好みを踏まえた上で、どこが面白く感じ、どこがつまらなかったかを聞いて、
こちらの中で翻訳してやる必要があります。

要は相手の好みに合わせ過ぎず、自分が書きたいものの範囲内で、人の感想を参考にする、ということです。
人は結局、自分の好きなものしか書けないものですから。



以上、僕が普段心がけていることをまとめてみました。

僕は抜けた人間ですから、これだけ気をつけたつもりでも、できたものは穴だらけなんですけどね…




追記… あと、これは希望なんですが、トラボケでは48時間という時間制限があります。
    これだと資料を調べる時間がないんですよねー。
    1週間とは申しませんが、土日を含めたうえで、もう少し執筆時間をいただけるといいなーなんて思ったりして。

    今回の「天使のような奥様」は、オカルトコメディということで、
    世界の神仏妖怪や、古代日本の土着の信仰、神道などについて調べたかったんですが、
    大きな本屋や図書館に行く時間がとれませんでした。

    また、妻から「舞台を中世ヨーロッパにしたほうがいいのでは」というアドバイスをもらいましたが、
    これも上記の理由から断念。
    想像で書いてしまうと、中世ヨーロッパに詳しい読者に違和感を持たれてしまいますからね。

    いえ、私の書いているものが、トラボケの本道からはずれているということは百も承知です。
    まあ こういう奴もいるんだな、程度に聞き流しておいてくださいな。
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by himaohimao | 2004-08-11 06:07 | コラム
2004年 08月 10日

こんな人になりたい

 歳を取っても、こんなおバカな爺さんになりたいです。
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by himaohimao | 2004-08-10 08:03 | 変なモノ
2004年 08月 10日

『謎の円盤UFO』

映画 実写版サンダーバード公開記念 第4弾

『謎の円盤UFO』(1970年)のご紹介です。

前に紹介した『キャプテンスカーレット』から間に3本挟んでの、アンダーソン初の実写作品です。


設定は…

  1970年、世界各地でUFOの目撃 およびUFOが関与すると思われる誘拐事件が発生していた。
  これを憂慮した世界各国の政府は、地球規模での防衛組織を結成することにした。
  10年後の1980年、地球防衛組織総本部シャドー(SHADO Supreme Headquarters Alien Defence Organization)が
  組織された。
  そこに襲い来る謎のUFO。
  戦いの火蓋は切って落とされた。

という単純なものです。

それがなぜ いまだに根強い人気があるのか。

今回はちょっと趣向を変えて、シャドーの対UFO防衛システムを逐一紹介していきます。



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まずは敵のUFOです。
宇宙空間・大気圏内 関係なく、クルクル回りながら高速で飛んで来ます。
あらゆるものを破壊するビームを発射します。




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これはSDI(Space Intruder Detector)というコンピュータ衛星です。
早い話が UFOが近づくと知らせてくれる早期警戒システムです。
で、こいつがUFOを探知し、シャドーがこれの警報を受けると……




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月面に建設されたルナ・ベースです。




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ルナ・ベースから このインターセプターが発進します。
宇宙戦闘機ですね。
なんと武装は船首のミサイル1発のみ。はずれたら基地に帰るしかありません。
まるで第2次世界大戦末期の日本のロケット推進特攻機「桜花」みたいです。
で、インターセプターで迎撃できなかった場合…


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潜水艦にして動く海中基地、スカイダイバーです。
艦首に戦闘機スカイワンがくっついています。
というか艦首全体がスカイワンでできているんですね。




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スカイダイバーが艦首を上にして浮上すると、このスカイワンがロケットのように飛び出します。
大気圏内戦闘機ですね。上空でUFOと戦うわけです。
上記の理由で1機しかありません。
潜水艦の一部でありながら戦闘機。
水圧に耐えるほどの強度を持っているなら、きっと機体は重たいでしょうから、
空中での機動性はよくないと思うんですがねぇ…

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で、スカイワンで撃退できずにUFOが着地・墜落してしまったとき、
攻撃や調査に向かうのが、このシャドーモービルです。
これ自体が戦うというより、乗員が降りて戦うシーンが多かったような…






この作品では、敵が同じ形をしたUFOであるため、逆に地球の防衛網に
これだけのメカや基地を設定して、飽きさせない構造にしてあるんだと思います。

現にいまだに模型人気は衰えず、自作する人、ガレージキットを販売する人が絶えません。
それほどの魅力を持ったメカ設定だといえるでしょう。



次にキャラクターなんですが、


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ストレイカー司令官です。
シャドーの設立者にして最高責任者。アメリカ空軍の大佐です。
普段は とある映画会社の地下深くにあるシャドー本部で指揮をとっています。
白髪は、わざわざ脱色したのだそうです。




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副司令官。名前すら覚えてません(^^;
よくスカイダイバーに乗っていたような…?
最後は司令官とともに活躍します。




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一番人気のエリス中尉。ルナベースのオペレーターです。
ルナベースの隊員って、女性ばかりで、みんなこんな風に髪を染めていて、
銀色で 裾の短いワンピースを着ています。
これが当時の未来観だったんでしょうか。





さてツッコミ所ですが、俳優の演技が硬い。不自然。というか、脚本・演出が変なんですな。
これは『キャプテンスカーレット』の頃から感じていたのですが、
本作から人間の俳優を使うようになったので、不自然さが特に目立つようになりましたね。

もう一度 キャラクターの映像を見てください。無表情でしょう。
この顔のまま演技するんです。
そう。人間が、まるで人形のように見えるんですよ。
アンダーソンが、さんざん人形劇(マリオネーション)を作ってきて、実績が認められ、ようやくつかんだ実写ドラマだったのですが、
そのときには もう、人形劇が身についていて、「人間を使った人形劇」しか作れなくなっていたのではないでしょうか。


話は UFOの撃墜、宇宙人との遭遇、かと思ったら… という風に続いていくんですが、
やはり本作は、メカとそれに付随する組織を見る作品だと言えるのではないでしょうか。
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by himaohimao | 2004-08-10 07:45 | 海外SFドラマ
2004年 08月 08日

抗争の果てに

       ヒットマン・ペリカンによる 最初の犠牲者です。
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by himaohimao | 2004-08-08 07:39 | 変なモノ
2004年 08月 08日

天使のような奥様

第10回 トラボケ 参加作品


旦那は今夜も帰りが遅くなるらしい。
携帯に一言メール、
「古本屋に寄って帰る」
ってあったから。
趣味の郷土史研究もいいけど、あたしたち新婚なんだからね。
いいかげんにしてほしいわ。

特にこの新築の家を建てて引っ越して来てからというもの、夜は書斎にこもりっきりで、
古ぼけた本とにらめっこしてばかり。
呼びかけても
「ちょっと待ってくれよ。僕らを守る大事な研究をしているんだ」
の一点張り。守るってなによぉ。

旦那が留守のときに こっそり部屋に入って 本を開いてみたことあるんだけど、
紙魚っていうの? なんか小さなキモい蟲みたいのが見えたんで、
急いで閉じて、すぐ出てきちゃった。
それ以来、あの部屋に足を踏み入れたことはない。


で、ベッドでふて寝していたら、家がミシミシッときしむ音がした。
ま~たあいつらだ。
窓から外を覗くと、やっぱりいた。
30cmくらいの小鬼が数匹づつ 家の柱に取り付いて、一生懸命ゆすってる。
冗談じゃないわよ。毎日毎日やって来て。
新婚早々無理して買った家を壊されてたまるもんですか。
ローンだってあと30年も残ってるのよ!

前に旦那に相談したときも、
「それは家鳴りっていう日本古来の妖怪だよ。それ以上の悪さはしないから放っておきなさい」
なんて言うばかり。
こうなりゃあたしがなんとかするしかないわ。

布団叩きを片手にテラスに飛び出す。
手近な小鬼からパンパン叩いて追い出してまわる。
こいつら弱っちいし、いつものことだから、怖くともなんともない。
ただウザいだけ。
だって、ただ逃げ回るだけで、やっつけられないんだもん。

いつもはこれで終わりにしてやるんだけど、今日は違うぞ。
こっちには援軍がついたんだ。


昨日、裏庭でボーッと洗濯物を干していたら、急に空が曇って、雷まで鳴り出したのね。
アチャー、洗濯物乾かないやって思ってたら、空から白鳥みたいな羽根のはえた女の人達が
降りてきて、話しかけてきたの。
白人見たのは初めてってわけじゃなかったけど、あんな美人が集団で来ると驚くわよ。
目は青っていうより空色、髪はプラチナブロンドってやつ?
おまけに輝く銀のヨロイを着て、長い槍まで持ってんのよ。カッチョイー。

あたしの目をじっと見つめて
「私たちは悪い悪魔を退治するために旅を続けています」
なんつって。
「怪しいやつを見かけたら、この笛を吹いてください。すぐに駆けつけますから」
って、石でできた小さな笛をもらっちゃった。丸いオカリナみたいな感じかな。
かわいいから、穴に紐を通して首にかけてるんだ。


で、今こそ それを使うときでしょう。
笛を取り出し、それらしい穴に唇を当てて思いっきり息を吹き込む。
あれ? なんかスカスカした小さな音しか出ないな。

と思ったら、どこからともなくオォォォンって苦しむような声がして、急に地面が揺れ出した。
いや、揺れるっていうより波打つ感じ。
もう立ってられないって思ったとき、身体が浮いた。

見ると昨日の あの人達が両脇を支えてくれて、あたしは空に浮かんでいた。
「すごいすごい、空飛んでる~」
「今はそれどころじゃありません。あれを見てください」
指差す方を見ると、ぎゃっ、あたしの家が黒い顔になってるじゃない。

もっと正確に言うと、あたしん家のご近所一帯が黒い霧に包まれてて、
その霧が全体で大きな顔になってんのね。
まるで巨人が地面から顔をのぞかせてるみたい。

「あれは悪魔の手下です。退治しましょう」

気がつくと、あたしにも白い羽根がはえていた。
新築ローン30年のあたしたちの家を壊されてたまるもんですか。
行くわよ~。


「待った!」
あれ? 横から誰かが割って入ってきた。
見るとカラスのような黒い羽根をはやした男の人。
顔は… うわぁ、ウチの旦那にクリソツでやんの。
てか、旦那じゃないの! あなた、そこで何やってんのよ。

「あれが悪魔です!」
援軍の人たちが叫ぶ。

悪魔? ならもうちょっと怖そうな顔してるんじゃない?
それとも すんごい美形とか。
それが旦那ってどうよ。
凄味がないったらありゃしない。
はっきり言って、負ける気がしない。

「んじゃあ あなた、いくわよー!」
布団叩きをかまえると、旦那はあわてたように
「待った待った。俺は悪魔なんかじゃない。
 このあたり一帯には、古来土地神様が憑いていてだなぁ、
 代々この土地を守っていてくださったんだ。
 それにお前に取り憑いているのはワルキューレという北欧の死神の一種だぞ。
 最近では、落ち着く場所を求めてさまよってるって噂だ。」

コライトチガミサマってなによー。漢字いっぱい使われたって わかんないわよぅ。
援軍さんたちも
「だまされてはいけません。あれは悪魔と その手下です」
って言ってるしー。

「まてまて、この古文書にだな」
いやーん、旦那ってば、カビ臭い本を開いて なにやら言ってるんだけど、
その本から例の蟲がボタボタこぼれ落ちてるの。
それも10cmくらいの大きさのヤツが。

それに待て待てってうるさいわね。
あたしが何か頼むたびに いつもいつも「ちょっと待って」って本に夢中で。
そんなにあたしの言うことが聞きたくないの。
そう、そんならいいわよ。あたしだって、あたしだってねぇ…

なんかだんだんハラ立ってきた。ええいやっちゃえ!
布団叩きをかかげて急降下。旦那をビシバシ叩いちゃう。

「うわっ、ちょっと待って、待っ」

かまうもんですか。えい、やあ!

「うわ、痛っ、ちょ、マジ痛っ、うわー」

あはは、旦那ってば、空から落ちちゃってんの。
って、このまま落ちるとあたしん家に落下しちゃうじゃない。
冗談じゃないわ。
あんな蟲を持ち込まれて、大繁殖でもしちゃったらどうしてくれるのよ。

あたしも急降下。ズサー。庭にみごとに着地。
黒い顔の形をした霧のなかに入っちゃったことになるけど、あたしたちの家を守るためだもん、
そんなこと言ってられないよね。
それに霧の中って、ほんわか暖かくてなんだか気持ちいい。

先に落ちてた旦那は、どこか打ったらしく、しゃがみこんで うーうー唸っている。

空から声が響いてきた。
「今がチャンスです。悪魔を打ち滅ぼすのです」

そんなこと言われてもねぇ。相手は旦那だし、動けそうにないし、庭だから蟲も大丈夫だろうし。

「ならば笛を吹きなさい。その音色には悪魔の手下を弱らせる効果があるのです」

あーもううるさいわねぇ。あたしに命令するんじゃないわよ。
旦那にもそんな口きかせたことないんだからね。

あたしが美女軍団と睨み合っていると、その間に旦那が回復したらしく、
古本を開いてなにやら唱えはじめた。

「オンムラクモツチヒメノコニシテワガソタケルノミコトニカシコミカシコミオンネガイタテマツ……」

えーいあなたもウザいわね。布団叩きでひっぱたく。
なにが「あ痛」よ。
庭に座り込んで わけわかんない本 声に出して読んでるんじゃないわよ。


そんなことを繰り返しているうちに、美女軍団の方がラチがあかないと判断したらしく、
空のかなたへ帰っていっちゃった。

すると霧も地面にしみこむように消えていって、なんだかスーッと気分もよくなって……



目が覚めた。寝室に、朝の光が差し込み始めている。
もう一度寝るか。
いつのまにか隣で寝ていた旦那がうなされて寝言を言っている。

「俺たちの… ローンが… 守らなくちゃ…」

ちょっと、どうしたの。
軽く揺さぶると、旦那はガバッと起き上がってこう言った。

「うわあぁっ! いやぁ、いまのは怖かった・・・」

「どうしたのよ。いったい何が怖かったの」

「うわっ、もうぶたないでくれ!」

「失礼ねぇ。なに寝ぼけてんのよ」

旦那はボーゼンとした顔で あたしをしばらく見つめたあと、真顔に戻ってポツリと
「いや、なんでもない」
とだけ言った。

ホント、人騒がせなんだから。
でもやっぱりあなたが好き☆
キスしてあげると、むこうもあたしに覆いかぶさってきた。


ちょっとあなた、なに見てんのよ。
あなた、あなたのことよ。ここからはオフレコよ。
カーテン閉めるからね。じゃあね。

シャッ

(暗転。おしまい)



■□■□■□■□■□【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■□
【ルール】
 お題の記事に対してトラバしてボケて下さい。
 審査は1つのお題に対し30トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に
 お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。
 (自分自身のお題の記事にトラバして発表)
 チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。
 1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)とします。
 お題が変われば何度でも参加OKです。
 (企画元ブログにてチャンプランキングも開催中!)

 企画終了条件は
 みんなが飽きるまで、もしくは企画者が終了宣言をした時です。

 参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。

 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。

 企画元 毎日が送りバント様 http://earll73.exblog.jp/
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萩尾望都の『あぶない丘の家』の 最初のエピソード「あぶないアズにいちゃん」を
モチーフにしました。

奥様、読んでおられるといいなぁ……
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by himaohimao | 2004-08-08 07:27 | ショートショート
2004年 08月 06日

『キャプテンスカーレット』

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映画 実写版サンダーバード公開記念 第3弾

『キャプテンスカーレット』(1967年)をご紹介します。

前作「サンダーバード」の大成功を受けて、アンダーソン夫妻は、次なる作品を制作しました。
それがこの「キャプテンスカーレット」です。


内容は…

  時は2068年、世界政府大統領直属の特殊安全機構軍"スペクトラム"の宇宙船が火星に着陸。
  そこにはすでに宇宙生命体"ミステロン"の基地が存在した。
  彼らのビデオカメラを武器と誤認した火星派遣軍のチーフ、ブラック大尉はこれを攻撃してしまった。
  姿が見えず、再生能力を持つミステロンは、地球人を暴力的と判断し、地球に報復攻撃をしかけてきた。
  スペクトラム対ミステロンの戦いが始まったのだ。

  ミステロンの攻撃方法は間接的だ。
  死んだ人間を再生して操り、攻撃させるのだ。
  最初に操られ、全編を通してスペクトラムに敵対するのはブラック大尉。
  次にスカーレットが操られるが、彼は再度死亡したショックで自意識を取り戻した。
  しかしミステロン特有の再生能力は備わったままなので、
  キャプテン・スカーレットは、何度死んでも生き返る、不死身の隊員となって
  ミステロンと戦うのだった。
  
というお話。


もともとジュリー・アンダーソンには、人形劇に留まらない作品を作りたいという願望があったらしく、
今作のマリオネットは、実にリアルに作られています。

頭部にあった機構を小型化し、さらに一部を胴体内に移すことによって、人形を約7頭身まで
引き上げることに成功しました。

照明も暗くして、画面に緊迫感を出すとともに、人形ができるだけ人間のように見えるよう工夫しています。
実際、シルエットで映されると、一瞬 人間に見間違えて気持ちが悪くなるほどです。

ストーリーもサスペンス・アクション仕立てになり、明るいサンダーバードとは
かなり違う雰囲気になっています。


次にキャラクターの設定ですが、隊員を色分けすることで区別しています。

  ホワイト、スカーレット、ブルー、グリーン、ブラック、マゼンタ、グレイ などなど。

日本の戦隊物が色分けされているのは、これをモデルにしたからだと言われてますね。

司令官のホワイトは大佐、オペレーターのグリーンは少尉ですが、他はみな大尉です。

ここで疑問が湧いてきます。

英米軍の階級では、キャプテンとは大尉のことです。

ブルー大尉やブラック大尉たちは「大尉」と呼ばれているのに、スカーレットだけが
なぜキャプテンと呼ばれるのか。

試しに英語音声を聞いてみると、もちろん全員が「キャプテン誰それ」と呼ばれています。

このころの東北新社って、こういう「意訳?」が多いんですよね。
エンジェル隊(後述)のメンバーの名前も変えられてしまってるし。
まあ、まだキャプテンスカーレットはマシな方ですが。


次にメカの魅力いってみましょうか。

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まず、スペクトラム本部が空中空母だというところに驚かされます。
特に羽根らしいものもないのに、高空に浮いているのです。
ミステロンに狙われないためなんでしょうが、昼も夜も雲の上に浮いているなんて、
いったい燃料代はいくらかかるのでしょうか。
あ、この時代は「未来の動力は原子力」の時代だったからいいのかな?


それから追跡戦闘車(Spectrum Pursuit Vehicle SPV)。(一番上の写真右)
装甲を厚くするために、操縦者は 車体後部に後ろ向きに座り、モニターで前を見ながら運転するという斬新な設計。


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そしてエンジェル・インターセプター。
これには、ディスティニー、ラプソディー、シンフォニー、メロディー、ハーモニーの女性隊員たちが
搭乗します。
サロンのような待機室でエンジェル隊員たちが談笑していると、ホワイト大佐からの出動命令がはいり、
みんなが座っていたイスがそのまま上がっていって戦闘機に乗り込むシーンには驚かされました。

うろおぼえなんですが、エンジェル隊長のディスティニー・エンジェルは、任務のついでにパリ郊外に着陸して、
香水を買っていたような記憶があります。
このへんのオシャレな感覚は、夫人のシルヴィア・アンダーソンが大きくかかわっているような気がします。

他にも紹介したいメカはあるのですが、キリがないのでこのへんで。


で、恒例のツッコミ所です。

この作品は、完成度が高いので、作品の質自体にツッコむところはほとんどありません。

ただ、この作品から、脚本に、英国色と言うかアンダーソン色が濃くなってきます。

まず、相手を先に攻撃したのは地球人だということ。
客観的に見て、まず謝るべきはこっちの方です。
アメリカでは、こういう設定には まずしません。
非常にイギリスっぽいと思います。

それから口調が無意味にぶっきらぼうな点。
ホワイト大佐が部下にキツくあたるので、これはなにかの伏線か?と思っていると、
最後まで全然関係なかったりします。
このことは、後の実写作品「謎の円盤UFO」や「スペース1999」で人間が演じるようになると、
なおさら目立つようになります。
演出が硬いというか、なんかヘンなんですよね。
アンダーソン色としか言いようがありません。

そしてエンディングの絵!
絵画を連続して映していくんですが、どれもスカーレットがピンチに陥る絵でして、
えーつまりなんというか、かなりSMチックなんですな。
こればっかりは見てもらわないと分からないと思いますが、異様です。


とにかく、本作は、アンダーソンのマリオネーションの最高峰と言っていいでしょう。

英米では、作品群の中で一番の人気を誇っています。
日本ではサンダーバードのほうが人気が高いようですが。

サンダーバードがお好きな人なら、機会があればぜひ一見なさることをお奨めします。
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by himaohimao | 2004-08-06 20:29 | 海外SFドラマ
2004年 08月 06日

あと1年 もう1年

☆27考さん誕生記念・鉄人28号祭り☆ に参加しま~す


遅くなりましたが、お誕生日、おめでとうございます。

28歳といえば、社会人としてようやく自他共に1人前になりつつあるところかと拝察いたします。
(少なくとも僕はそうでした)
これからは、いろいろと責任もやり甲斐も増えてくると思いますが、リラックスして行ってください。

ところで…
これは28歳になるまで知らされてなかったと思うんですが…
日本人は、伝統的に、28歳までは、誰かに操られて人生を送っているんです。

これは故 金田博士の鉄人研究と関係があるとも言われていますが。

そして操縦者は、あなたの見える範囲にいる人です。

心当たりはありませんか?

私は、この方々のうちのだれかが怪しいとにらんでいるのですが。

●企画元: 発展途嬢公園(仮)(なっちょこ) http://nutschoco.exblog.jp
    :やみくもバナナメロン(クレマム)http://nightegg.exblog.jp/
    :一休寺(一休)http://cousaku.exblog.jp/

まあ、あと1年で操り期限も切れますので、ノンビリやってください。
その間、操縦者を怒らせさえしなければ、そうひどい目には遭いませんから。

とまれ、誕生日おめでとうございます。来年またお祝いしましょう。

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☆鉄人28号祭りに参加中☆
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by himaohimao | 2004-08-06 20:20 | 企画参加
2004年 08月 06日

仁義なき戦い

ますます競争が激化する 宅急便業界の裏側で、こんな戦いが繰り広げられていたなんて・・・
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by himaohimao | 2004-08-06 07:04 | 変なモノ
2004年 08月 05日

『スティングレイ』

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映画 実写版サンダーバード公開記念 第2弾

「スティングレイ」(1964年) のご紹介です。

これはサンダーバードの前にアンダーソン夫妻が作ったテレビ番組です。

設定は…

  "世界海洋安全機構(World Aquanaut Security Patrol 通称WASP)"が誇る最新鋭原子力潜水艦スティングレイは、
  今日も海洋をパトロールしていた。

  ところが、海底魔王タイタン率いる 海底王国タイタニカの潜水艦メカニカルフイッシュから攻撃を受ける。
  半魚人の王国タイタニカは、強力な機械魚部隊を使って、アトランティスをはじめとする近隣諸国を侵略していたのだ。

  スティングレイの乗組員 トロイとフォンズは、救い出した海底都市パシフィカの王女マリーナと共に、
  タイタニカの脅威に立ち向かうのだった。

というお話です。


このスティングレイから、アンダーソン作品はカラーになりました。

また、声優が先に演技しておき、それを録音したテープの電気信号によって人形の口を動かす
「リップ・シンクロ・システム」(Lip Synchro System) も、すでに完成していました。

サンダーバードよりも等身が低いのは、そのシステムがまだ大型だったため、
それを組み込む人形の頭部を大きくせざるをえなかったためです。

さらに、人形の顔を、声をあてる俳優の顔そっくりに作りました。
このことは人形にリアル感を与えただけでなく、俳優のやる気も引き出したことでしょう。


さて内容ですが、まず目を引くのは特撮シーンでしょう。
スティングレイがWASP基地から発進するシーンは、後のサンダーバードを彷彿とさせます。

海中の特撮も当時としては素晴らしい。
カメラの前に水槽を置いて撮影しているだけかと思いきや、スティングレイから気泡が立ち上ったりして、
「うわ、模型を水に浸けて操作してるんだ!」
と驚いたりしました。


次にキャラクターですが、一番目を引くのはマリーナでしょう。
前述しましたが、彼女は海底都市パシフィカの王女で、自発的にWASPに協力してくれているのです。

彼女は深海でも潜水具なしに泳ぐことができます。事前に危険を察知することもできるようです。
しかし言葉を話せません。パシフィカではテレパシーのようなもので会話するからです。

敵の知識を持たないトロイたちに、身振り手振りで危険を伝えようとするマリーナの姿には、
ハラハラさせるものがありました。


最後にツッコミ所なんですが、トロイとフォンズは運転席(?)にしっかり座っているんですが、
マリーナは船室後部にあるソファに座っているんです。目の前の円テーブルにはお茶の用意が。
さして広くない船内なのに、お茶セットと それ用のテーブルがあるんですよ。

危機を回避したトロイたちが、番組最後にここでお茶を飲むシーンがあったように記憶しています。
いつどんなときでもお茶の時間を忘れないイギリスらしい演出だなぁと思ったことでした。
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by himaohimao | 2004-08-05 06:02 | 海外SFドラマ
2004年 08月 05日

叱られる男

第9回トラボケ大賞 不参加 作品


 お題:「大事な局面でまた遅刻ですか?」



「あいつだ、あいつを呼べ!」

編集長の怒りは心頭に発していた。

「彼はまだ帰社していませんが」

傍らにいる、スーツを着た聡明そうな女性が言った。

「まったくあいつときたら! 総力をあげてこの件を追えと言っているのに!」

編集長はゴマシオ頭を逆立てて怒鳴っていた。

「この件の写真つき記事が今日の夕刊に載せられれば、大スクープ間違いなしなんだぞ!」

「無理ですよそんな。カメラは彼が持ってるんですし。」

女性が冷静に指摘する。

「だからこうして我慢して待ってやってるんじゃないか! だが物には限度というものがあるぞ」

編集長の怒りが頂点に達しようとしたそのとき、部屋の扉が開いた。

「やあ、遅れてすみません」

大柄な身体をスーツに包み、フチの太いメガネをかけた男はヘラヘラと笑って言った。


「クラーク・ケント! お前は今まで何をしていたんだ! いつも大事な局面に遅刻しおって!」


新聞社デイリープラネットの編集長ペリー・ホワイトの怒りが爆発した。
瞬間湯沸かし器とあだ名される彼のことだ。この小言はしばらく収まらないだろう。

クラークとコンビを組んでいる 傍らの女性、ロイス・レーンはため息をついた。

「クラークったらいつもこうなんだから。私たちが追っているスーパーマンとは雲泥の差ね」



■□■□■□■□■□【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■□
【ルール】
 お題の記事に対してトラバしてボケて下さい。
 審査は1つのお題に対し30トラバつく、もしくはお題投稿から48時間後に
 お題を出した人が独断で判断しチャンピオン(大賞)を決めます。
 (自分自身のお題の記事にトラバして発表)
 チャンピオンになった人は発表の記事にトラバして次のお題を投稿します。
 1つのお題に対しては1人1トラバ(1ネタ)とします。
 お題が変われば何度でも参加OKです。
 (企画元ブログにてチャンプランキングも開催中!)

 企画終了条件は
 みんなが飽きるまで、もしくは企画者が終了宣言をした時です。

 参加条件は特にないのでじゃんじゃんトラバをしてボケまくって下さい。

 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。

 企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/
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ウルトラマンかスーパーマンネタ、絶対出てくると思ってました。
で、両方、同じパターンで書いておいたんですね。

ところがその後、別の話を思いついたので、そちらで参加させていただきました。

結局、ウルトラマンネタは出ましたが、意表を突いたアプローチで、このアイディアとは
かぶっていないと自分で勝手に判断。

なんとかこの話にも日の目を見せてやりたいと思い、わがままとは知りつつも、
スーパーマンの方を、大会終了後にトラックバックさせていただきます。
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by himaohimao | 2004-08-05 05:00 | ショートショート